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最近住まいを改修する時にリノベーションという言葉をよく耳にします。リフォームとリノベーションではどのような違いがあるのでしょうか。イメージとしては古くなったものを直すのがリフォームで、全くあたらしいものに生まれ変わるのがリノベーションという印象を持ちます。そもそも英語のリノベーションはどういう意味でしょうか。
意外ですが日本で使われるリフォーム全般の事を言います。逆に英語のリフォームは人や社会的な制度などの改正や改善という意味で、建物の改修には使われません。日本ではリフォームと呼ばれる以前、増改築や営繕と表現していましたが、そのジャンルを専門とする会社が、イメージづくりでリフォームという言葉を使ったのがはじまりのようです。もともとのリフォームは日本独自の用語で洋服の仕立て直しの意味で使われていました。 現在は国土交通省でリフォームとリノベーションの定義をしています。
•リノベーション=新築時の目論見とは違う次元に改修する(改修)
•リフォーム=新築時の目論みに近づく様に復元する(修繕)
地球環境におけるエネルギー枯渇と地球温暖化や、度重なる震災に対する災害対策、少子高齢化による人口減、成長国家から成熟社会への転換によって、特に日本の住宅事情が大きく変わりました。今住んでいる家をリノベーションして長く住み続ける事、増え続ける空き家をリノベーションして優良中古住宅として販売する事など、建て替えずに住み替えをしていく住宅社会に変わって来ています。今までの考え方では、いずれ建て替えの時期が来るために、古くなった家をある程度新しく戻すリフォームで十分で、新たな定義のリノベーションという言葉は必要なかったのです。
さて、その中で一番大きく変わったのが「省エネ」に関する事です。現在の住まいに対する不満と、改善した事の上位ほとんどが省エネ、断熱関係と言われ、アンケート結果でも示されています。また危機とまで言われている地球環境問題から、先進国の中で遅れていた日本の住宅も省エネの基準を次々とレベルの高いものに改定し、省エネ性能を義務とすることを余儀なくされました。以前にも書きましたが、日本の住宅は省エネ性能の基準を守る義務が無く、法律上は無断熱でも良いという、昭和25年に出来た建築基準法によって建てられ、今に至っています。 これを最先端の目標値(平成25年基準)が義務化になるのだから、ものすごい変わりようなのです。
大和工務店は、新築は省エネ基準を上回る性能を目標とするので、リフォームでは省エネ性能を上げるリノベーションを提案しています。しかし、建物全体を断熱でくるむ事が理想である断熱改修はコストがかかり、なかなか出来るものではありません。省エネ一つとってもそうであれば、住まいのリノベーションってどういう目的で行うの?と疑問になりますね。この答は日本の住宅の売値を、築年数ではなくインスペクションによって証明された建物の性能や耐久性で判断する事によって、きちんと手入れをしていれば古い家でも高く売れる仕組みを国が作ろうとしている所にあります。すでに仕組みづくりは出来つつあり、それに従い性能や耐久性などを高めるリノベーションを行う事で、住み替えやすくなり子供たちに資産を残す事が出来るようになります。
昨年から動き出した国の事業では、地域の銀行を加え、中古住宅の流通時のインスペクション(住宅の現況検査)とリノベーションによって銀行が価値を保証出来る仕組みづくりが各地域のプロジェクトとしてはじまろうとしています。
というわけでリフォームとリノベーションでは大きく目的が違うことと、空き家も含めリノベーションを行って資産として使い続けるべきである、という事が解かりました。そこで実際の工事の話ですが、性能を高める工事には、大きく「省エネ」「耐震」「高耐久化」「バリアフリー」があります。これらを行うと、水回りのリニューアルや内外のお化粧しなおしの他にそれぞれコストが上乗せされてくるイメージがありますが、リノベーションを考える時は「出来る所までをやる」よりも「一緒に出来る所を考える」ことがとても重要になります。
そしてそれぞれ性能を担保する基準に従って行う事が理想です。建物の断熱を行うのであれば、一緒に耐震を行うと、別々に行った場合と比べて耐震の工事費用は半分以下で済みます。屋根を葺き替えるのなら一緒に屋根の断熱を行う、畳をフローリングに変えるなら床の断熱とバリアフリーが安く出来るといった具合に、組み合わせで考えるとコストを抑える事が出来ます。目的に合わせながらインスペクションの内容と照らし合わせて、どの組み合わせでどこまで出来るかを考えることが重要です。
もうひとつ、建物に必ず値が付くようになると性能だけでなく住みやすさやデザインなども売買時の重要な要素になります。これらすべてを含めて考え、制度をきちんと理解して計画を立てて行う改修が、リノベーションです。日本語のリノベーションは今は差別化要素の強い狭義な言葉ですが、これからの住宅改修全体の考え方においてはこちらの方が一般的な使われ方となるでしょう。家は資産になると考えて住まいや家族の将来を計画する時代になります。
代表取締役 鈴木 晴之
最近は日本だけでなく世界中で大きな地震が頻発しています。地球は生きて活動している、というより愚かな争いばかりしている人間たちに戒めをしているような気さえしてきます。
政府は熊本地震での建物の被害を分析し、特に古い建物の耐震補強の重要さを考え耐震補強の助成金を30万円上乗せすることを決めました。江戸川区では国の助成金に江戸川区独自の助成金を加えて、工事費の一部で工事金額の50%、課税世帯で100万円、非課税世帯で150万円の助成金が出ていましたが、国の助成金が30万円増えることになりますので、もっと耐震補強がやりやすくなります。
また工事に対する助成だけでなく、無償で簡易な診断を受けられますし、精密診断といって補強方法や耐震補強に掛かる予算の見積もりなどの費用の80%、上限30万円までの助成が出ます。この助成は木造住宅・木造借家・非木造の住宅も助成対象になっています。
耐震補強を行うことで、震度7クラスの地震が来ても建物の下敷きになって命を奪われることの無いようにします。今回の熊本地震のように震度7の地震が続けて2度も来るということは想定していませんでした。被害は昭和56年以降に建てられた比較的新しい建物にも及びました。2回目のM7.1の地震が先に起きていたらもっと人的被害が拡大したと思います。2度目の地震が先に来なかったことは本当に良かったと思います。
丈夫な建物に住んでいるからと言って安心してはいけません。室内にある家具の転倒による被害も大きいのです。先日建築士会から私たち建築士に家具の転倒防止対策に対するアンケートが配られました。その内容は「家具の転倒防止対策は実施していますか」それに対して実施していません。不十分と答えた人に「あなたが、家具転倒防止対策を実施していないまたは、実施個所や実施内容が不十分であるのはなぜですか。」という設問で8項目にわたりできない理由が書いて有りました。
このアンケートの内容と此のところの地震や災害の頻発で、今までなんとなく出来る所に金具を取り付けて安心していたのですが、もう一度考える機会を得ました。そこで我が家で固定が完了していない家具に使えそうな金具を探してみました。
まず冷蔵庫の固定に使えそうな金具はと探しました。冷蔵庫は背後の壁から4,5cm離さなければいけませんのでL型の金物類はほとんど使えません。そこで選択肢に上がるものは天井との間を棒で押し合う突っ張り棒ですが、この方法は天井が構造体には繋がっていませんので、万一の場合天井を突き上げてしまい役に立たないことがあります。RCマンションで、天井が上階の床スラブと一体になっている建物には有効ですが木造住宅では安全性に問題があり使わないほうが良いと思います。
此の金物は足元の固定には有効で、我が家で使っているシュレッダーの固定にも使えると思います。此の金物は数種類の異なる形状の金物があり、組み合わせることで、いろいろな条件に対応できそうです。事務機の足元固定などにも使えそうな面白い金物です。
基本的には家具の固定には有効な場合はすべてガムロック(右下の写真)を使いますが、これも最近は大きさの異なる製品が出来たようでこれは大型です。
もう一つテーブルの固定には困りました、いまだに良いものが見つかりません。家具というのは固定しているばかりでなく時々移動するものが結構あります。移動と固定が簡単に使い分けられる金具が出来ると良いですね。
家具の転倒や移動防止のために必要な金の開発や使い方の工夫をしなければいけないと思います。(後関)
期 日 : 2016年9月9日(金)~9月10日(土)
10:00 ~17:00
会 場 : 東京都立産業技術研究センター
江東区青海2-4-10
入場料 :無料(ワークショップや特別講演は事前予約)
ものづくり技術を楽しみながら、東京都立産業 技術研究センター(都産技研)の技術や設備を見学・体感できるイベントです。
9日(金)は企業の皆さまのビジネス展開に役立つ特別イベント
10日(土)はご家族でも楽しめるスペシャルイベントを開催!コミカルなキャラクターで盛り上がる科学実験やT型ロボットベース体験~障害物競走~ 「東京一静かな部屋」「音が長く響く部屋」体験ツアーなど、ご家族で楽しめます。
2日間を通してロボットや話題の下町ボブスレーの展示など、盛りだくさんのプログラム!ご来場をお待ちしております。
「昨日のゲリラ豪雨で、先日設置して戴いた“止水板”が威力を発揮しました。
京葉道路一帯が冠水した際の通過車両の影響が大きく、まるで船による造波現象に似た現象により、しばらくの間は常時水が押し寄せてくる状況でした。
道路冠水時点では内部に浸水することは無く、防水板の威力を実感しました。
一昨年の様にひと夏で3回被害を受けたことを思うと、今後も油断が出来ません。
出来る事ならばこの先出番がないことを願いながらも、保険として心強い味方を得た気がします。」
備えあれば憂いなし、製品等の詳細はお問い合わせください。
☆荷造り紙バンドを使ったかご作り
日時:17日(土) 21日(水)午後1:30~
費用:900円(かご1~2ヶ作れます)
※当日のお申込みも受け付けます。初めての方は事前に連絡お願いします。
☆パッチワーク教室
日時:10日(土) 13日(火) 27日(火) 午後1:30~
費用:1ヶ月 300円
※ 前日までにお申し込み下さい。