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Gコミ232 2015年03月号

住宅は住み替える時代に

一般的にマイホームを手にいれる時には、家族の生活にあった便利な土地に自分たちの為に家を建てて長く住み、いずれ子供達の代にはこの土地を譲って好きなように建て替えて住んでもらえれば、という構想の元に土地を探して家づくりのパートナーを選び、家を建ててもらいます。

住まいの設計を行う時は、家族の意見を元にライフスタイルに合ったマイホームを考えますが、この時にいずれ売るために、少しでも高く売れるような間取りや設計をと考えて家づくりを行う人はごくわずかです。

また、土地を購入して家を建てる 予算には少し足りない時に、中古住宅を買ってリフォームをと考えるケースも増えてきましたが、この時のリフォームのほとんどはキッチンやお風呂などの水まわりを新しくする事や壁紙などの室内のリニューアルにとどまり、自分たちが住む上で必要な事しか行わないのが一般的です。

日本の家は自分たちが住んでいる間にほとんど資産価値が償却されてしまい、売っても土地の分しか値がつかないという仕組みが根本にあります。そのため土地はいずれ売るかもしれないけど、家を売るという考えは成り立たず、マイホームを取得し家づくりやリフォームを行う時に「転売」の対策は考える必要が無いのです。

高度経済成長期に住宅難だった日本は、住宅の量を確保することが大きな課題とされ、古い建物を壊し新しい家を建てて数を増やすといった政策でしたが、現在は「余っている住宅を壊さずに良質なストックに変えるリフォームをしなさい。」という正反対の方向に変わりました。

そして、既存の住宅の耐震性や省エネルギー性、耐久性を高める事に国がお金を出し、税金の優遇や助成制度を創設することで、性能を上げるリフォームの技術や建材の開発を薦めています。

また新築では30年で壊す家ではなく、手入れをすることによってずっと長く住み続ける事が出来る「長期優良住宅」化を進めています。しかし、長期優良住宅は一般的な家よりも割高であり、性能を高めるリフォームにいたっては必要最小限のリフォームの2倍から4倍の出費になります。

これでは安全で快適で長持ちするからやりましょうと言われても、この家を子供達が引き継ぐかどうかもわからない今の時代では、その分の費用を出すメリットが無く、価格のバランスが合わなければなかなか手を出す気にはなりません。

今、この矛盾に対して国や住宅に関わる不動産や建築、金融などが動き始めています。
欧米では既に出来上がっている事ですが、木造住宅が30年で資産価値がなくなる現在の固定資産の仕組みを、良い住宅に対しては資産価値を伸ばす事ができるようにするために、メンテナンスや耐久性を高める修繕をきちんと行い、定期的に点検を行った事に対して価値を付けるインスペクション(住宅の現況の検査)の制度が作られています。そして、きちんと管理された住宅に対しては、更に長い年数にわたり資産価値が残るような仕組みが作られています。

長期優良住宅を建てたり、中古住宅を買って耐震や省エネ、耐久性を高めるリフォームを行えば先々売る時にある程度の値段が付くのであるのであれば、投資した分は残る上に自分たちが住んでいる間はより安全で快適、省エネのマイホームに住む事が出来る。こうなると日本も、家は買い替えを前提に作っていく、リフォームにお金をかけるという考え方に変わっていき、建てるのではなく、仕事や家族の変化に応じて買い替えていくといった事が成り立ちます。

もちろん自分や家族だけがずっと住み続ける為の家づくりが悪いわけではありませんが、実際は何年も先にはどう変わっていくかなんてわかりませんよね?だから高く売れる為の付加価値を付けておく事は自分たちが住む間も決して無駄にはならないし、いざという時に大きな助けになるでしょう。

現在はまだ建物の価値付けの検査と、金融機関の担保価値とのすり合わせが必要で、まずは消費者の意識が変わってこないと本当に高く売れるかどうかわからないものには銀行もお金を貸すわけにはいきません。

しかし、ニュータウンなどの小さなエリアでは既に点検のプログラムを実施したりリフォームや修繕の履歴を統一することで認定住宅とするなど、実際に動き始めているところもあるので、近い将来家の資産価値の考え方は大きく変わっていくでしょう。
家は長いスパンで考えると、結果が出るのは今行われているリフォームや新築の家になります。今後これらの事を見据えて家づくりを行っていくと良いでしょう。

代表取締役 鈴木 晴之

ヒノキとスギの話

日本で建築用材を考えるときに桧と杉が真っ先に思い起こされますが、杉は日本固有種で、日本名で○○杉という名前の付いた植物は世界中に広く繁殖しています。英語名でシダー(cedar)と呼ばれる植物を日本語訳するときに“杉”と訳すことが多いのですが、マツ科のレバノンスギやヒマラヤスギ、ヒノキ科のベイスギ(米杉)やレッドシダー等、日本固有種の杉とは違うもののようです。

桧は日本と台湾に、繁殖地域が限られた、やはり日本独特の木材といえると思います。

杉、桧は加工が容易なためずいぶん古い時代から使われていて、特に桧は古事記にも建材として使うとの記述もあり、木肌の美しさから伊勢神宮をはじめとする日本の神社仏閣は、桧の美しい木肌を見せる白木造りが好まれ、お隣の韓国や中国の木造建築物のように木材に彩色をして使う使用法とは大きく違う表情をしています。
建築用材として硬すぎもせず、粘りもあり、狂いにくく、耐久性が高いうえに木肌が美しい、優れた建材として重んじられてきました。つい最近までは住宅でも総檜造りが優れた、高価な建築との評価を受けてきました。

杉は桧に比べると最良の材料とは言えないですが、板に加工することが容易にできたことから、船を造る材料として古くから使われていました。

よく知られているレバノンスギは古代には中近東一帯に広く分布していたようですが建材や船板の材料と使われレバノンに住んでいたフェニキア人がガレー船を造り地中海一帯を支配していたことは有名な話です。
ただ乱伐をしたため一部の地域にしかレバノンスギは残っていないそうです。レバノン国旗にこの杉がシンボルとして描かれています。

紀元三世紀ごろの村落跡の、登呂遺跡では住居跡から多くの杉板が発見されています。
このころは手斧(ちょうな)がすでに使われていたようで、斧で割った木材を手斧で削って板にしていたようです。やわらかい杉だからこそ出来た技術であったと思います。日本の古い建築には丸太を組み合わせた建物がないことも、簡単に板を造れる技術が有ったことと関係があるのかもしれません。

建築用材ではありませんが樽(たる)や桶(おけ)は杉を使います、日本酒を造るときに使う樽も杉樽でした。
酒蔵に行くと最近はステンレス製の樽が多くなりましたが、大きな杉樽が並んでいる風景を見ることが出来ます。私たちがお祝いごとに使う日本酒も杉樽をわらで包んだ菰(こも)樽(だる)に入ってきます。杉の香りが移った日本酒、美味しいですね。

杉が建築用材として評価を高めたのが、数寄屋造りの建築が建てられるようになった安土桃山時代ではないでしょうか。
茶道の発展とともに茶室として進化を遂げた数寄屋造り建築の建材は杉を使うようになりました。格式を重んじる書院造から形にとらわれない、質素で今風に言えばオシャレな数寄屋が、丸太や竹、杉等これまでの建築では使われることのなかったと思われる多彩な建材を使いました。

現代につながる数寄屋造りの建築では杉材が各産地ごとの特徴を生かしながら使われています。
秋田杉は柾目(まさめ)の美しさを生かし建具材や造作材と、吉野杉は植林して200年以上の大木から中杢(なかもく)の板材は天井材として、屋久杉は木目の美しさを生かして床の間の床板や飾り棚、障子の組子(くみこ)等にも使われています。

とにかく杉桧は日本のあらゆる建築に欠かせない、日本独自の建築美を作り出すために欠かせない木材と言えます。(後関)

太陽熱利用ソーラーシステム 太陽熱利用機器YAZAKI

詳細はお問い合わせください。

給湯に使うエネルギーは、家庭で使用するエネルギーの約30%と大きな割合を占めています。
太陽熱を利用したヤザキのソーラーシステムを設置し、空気の熱を利用してお湯を沸かすエコキュートと組み合わせると給湯費用の約8割を賄うことができます。

また、ガス給湯器と組み合わせると給湯費用は約4割削減できます。
この場合は、今お使いのガス給湯器にも対応できます。

矢崎総業株式会社のホームページより

3月に大和工務店で行う教室

☆荷造り紙バンドを使ったかご作り
日時:11日(水) 28日(土)  午後1:30~
費用:900円(かご1~2ヶ作れます)
※ 当日のお申込みも受け付けます。

☆パッチワーク教室
日時:10日(火) 24日(火) 午後1:30~
費用:1ヶ月 300円(コピー代等)
※ 前日までにお申し込み下さい。

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